結果と告知
結果を聞きに行くまで5日間、いろいろと考えた。
家族のこと
仕事のこと
友達のこと
そして自分がこれからどうなるのか
考えてもどうにもならないことばかりで、結局はなるようにしかならない。
ネットでかなり情報収集もした。
情報を元に、自分が今どこに立っているのか、だいたいの予想をつけた。
最悪の状態と、希望的観測を交互にしながら、たどり着いた答えは、
「人の致死率は100%」
死なない人なんかいない。
病気に振り回される生き方ではいけない。自分の人生をコントロールできるのは自分だけだ。
「選択」をするのは自分だ。
簡単な答えが見つかるとなんだかふっきれたような気がした。
「がんで死んではいけない。」そう思った。
そして結果を聞きに病院へ。
待ち時間はとても長く感じた。
呼ばれて診察室へ入る。
やっぱりがんだった。あっさりと告知された。
今はがんを隠す時代ではないのはわかってるけど、やっぱりあっさり言うのね。
これはもはや「告知」ではないわ。
そして今後のこともいろいろと説明を受けた。
まずは外科手術でがんを切り取ること。
そのためにいろいろと検査を受けないといけない。
血液検査
CT
MRI
骨シンチ
これらのデータが揃って初めてどういった手術になるのか、はたまた手術できるのか、今後の治療の第一歩がわかる。
目に見えている右乳房のしこりだけでなく、体のどこまでがんが広がっているか、これを調べないことには先に進めない。
「転移」
嫌な言葉。
体の他の臓器に転移していたら、手術さえ受けられない。
とにかく検査をして、また、その結果を聞きに来なくちゃいけない。
看護師さんは「転移がないことを確かめるための検査だよ。」と言っていたけど、気休めにしか聞こえなかった。
せっかく前向きな気持ちになれたのに、「転移してたら」という壁がまたドーンと目の前に落ちてきた気分。
2年ほど前だったか、知り合いの焼き鳥屋さんの女将さんが乳がんで亡くなった。彼女は手術後も、抗がん剤治療をしながらお店に立っていた。
術側の腕がリンパ浮腫になり、パンパンに浮腫んでいたのを思い出した。
きっと他のどこかの臓器に転移してたのかな、乳がんだけなら死なないけど、転移してしまったらやはり「死」ということを覚悟しなければいけないのかな。
看護師長さんといろいろと相談して、結局その日は血液検査のための採血をして、入院、手術、その他の検査の予約を入れて、病院を出たのはお昼をだいぶ過ぎてからだったと思う。
これから家庭、仕事、家族、もろもろの段取りを決めないと。